俺と上司のかくしごと
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俺と上司のかくしごと

嘉島ちあき

読むと姉崎さん推しになる(しかも強火)

ネタバレ
2022年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は、完全に御門くんと同じく「なんやこの上司…オンでもオフでもないわ〜、御門くん不憫過ぎるやろ…」と思ってたはずなのに、1巻の中盤辺りから「姉崎さん…姉崎さんっっ!!」と強火に推してましたよね…本当に、主に恋愛観念について不憫に拗らせちゃってたのは姉崎さんで、御門くんの真っ直ぐ男前な懐が、どうか姉崎さんの居場所になってくれ…人を本気で好きになって、その人に好かれて、大事にされて幸せになってええんや…ええんやで…吾妻さんはクソやで…と願いながら読んでたので(吾妻さんゴメンナサイ)、御門くんが「あなたが幸せになろうとしてないから」と言ってくれた時には泣きながら拍手喝采でした。人を好きになるのが怖くて、でも好きな人に好かれたくて、好きと言ってもらえたら震えるほど嬉しくて、でも嬉しくて幸せだからこそ、裏切られたり、いつかただの思い出にされるのが怖いって、ハナから未来を諦めて涙する姉崎さんの気持ちが痛いほどよくわかるので、それらを人として当たり前の感情と愛情で包んでくれる御門くんがいてくれてよかったし、そんな御門くんに姉崎さんが「幸せにしてよ、幸せにしてやるから」って、今も未来も願う愛情を言葉に出来るようになったのが本当に尊くてもう、天を仰いで泣いてしまいました。最初の方の姉崎さんで挫けそうになってる方には、是非もうちょっと堪えて読み進めていただきたいです。読み進めるときっと姉崎さん推し、あるいは御門×姉崎推しになると思うので。読んでみな、飛ぶぞ。
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