来世は他人がいい
」のレビュー

来世は他人がいい

小西明日翔

とある登場人物のキャラクターがどうにも…

ネタバレ
2022年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヤクザを扱った作品の中では、リアルなものと恋愛ものの中間、といったところです。
作者さんには申し訳ないですが、3巻で挫折しました。
というのも、霧島の性格がサイコパスと言って差し支えないほどにブッ飛んでいて、彼の存在が作品から浮きすぎています。
見た目も含めて例えるなら、『地獄先生ぬ〜べ〜』の主人公、鵺野先生の顔を笑顔で固定した人格破綻者、といったところでしょうか。
これほど「濃い」キャラなら、むしろ脇役にした方が存在感がちょうどいい具合になったのではないでしょうか?
もし、上記の霧島の性格が演技、伏線だというなら、遅くとも2巻の終わりまでにはそのようなことを示唆する描写なりセリフなりが欲しいです。
漫画もお笑いと同じで、「つかみ」のタイミングが重要なのです。
1冊の値段が正直に言って高い作品なので、つかみが遅いと購買意欲が失せます。アウトです。
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