花咲き道理
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花咲き道理

夏糖

主人公は彼女持ちの傍観者

ネタバレ
2022年6月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全240ページ。社会人の劇団のお話で関係の流れをざっくり言うと、団長←受け←攻め。からの、受け→←攻めになるお話でした。攻めは表紙で一番小さく描かれている人で、受けは表紙で一番大きく描かれてる茶髪の人です。表紙で真ん中にいる物語の始まりの主人公はただの傍観者で、恋愛要素には何一つ絡んできません。一方的に話を聞くことはあっても、アドバイスすることも横恋慕することも特集能力で知り得た情報を相手に教えることもしません。本当にマジでただの傍観者です。もう少し主人公絡んでも良かったのでは?と思わなくないですが出しゃばらないのが彼の魅力なのかな。でもBLとしては必要だったのかやっぱり疑問です。受けの気持ちの変わり方も謎でした。ずっと団長が忘れられなくて好きだと言うのはわかります、職場で嫌でも毎日会わなきゃ行けなくて忘れられないよね。攻めとは体の関係まであるのに気持ちが動かないのは本当に恋愛対象にはならないからなんだろうなぁと読んでいたのに、急に攻めが好きで団長のことは諦めてましたって…え?いつ?どのタイミングで?攻めを恋愛対象として好きだと気づく何かあった?なかったよね?と混乱しましたし、駆け足で収束していった感は半端なかったです。個人的に好きな雰囲気の漫画ではあるのでたまにはこういうのも悪くないかなという読後感ではありますが、あくまで変わり種としてなので評価は星3です。
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