何もかもが独創的で深みがあって面白い





2022年6月16日
『スクランブルメソッド』の続巻です。音喜多と久嶋の不思議で微妙な関係が一歩前進…?した感じです。以前から謎だった2人の過去は、音喜多は8割方見えてきたと思いますが、久嶋はまだまだこれからです。そもそも一つの作品で主カプ二人共の過去に秘密があるとか、なかなかない設定ですよね。その二人の過去が、直接・間接的に事件・心情・人間関係に複雑に絡み合ってきて、味わい深いストーリーになっていると思います。キャラも設定も関係性も、何もかもが独創的で刺激的、複雑怪奇でとにかく面白いです。どちらかというと私は、ツンデレ受けより一途な健気受けが好きなんですけど、久嶋はデレがなくても良いなと思いました。デレもあるにはあるのかな?ありそうでなさそうなデレをツンでコーティングして巧みに誤魔化してる(でも絶対デレてるよねって)所が、妙に可愛いんです。そんな受けに対して一途というより、もはや必死な感じの音喜多…この、いつにない組み合わせも面白いです。

いいねしたユーザ1人
-
みう さん
(-/-) 総レビュー数:207件