先生のせんせい
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先生のせんせい

noji

温かなオメガバース

ネタバレ
2022年6月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小学校が舞台のオメガバースです。先生同士ですが、学校生活のディテールが描き込んであって爽やか。
noji先生のオメガバは優しくてあったかい。私は大好きな作品です。

228p、1作品のみ。直接的なえちはありません。
αで高校時代スクールカウンセラーの保美先生に恋した過去を持つ小学校の先生、大路くん。
賑やかな家庭で育った甘いもの大好きで穏やかなβ、スクールカウンセラーの保美先生。
この2人が職場で再会。
先生方や生徒たちとの日常が学校行事と共に優しく綴られていきます。
保美先生に高校時代カウンセリングを受けていたということ、作中の独白からもαの大路先生には自分のα性に何がしかの葛藤があった様子。
またαの大路先生がΩ生徒の突然の発情にかち合ってしまった時のエピソードにも、オメガバならではの設定が活かされていて、不思議なリアル感がありました。
シリアスなエピでしたが決して重くならず読後感の良さでは他のオメガバ作品とは全く別物です。
オメガバースが苦手な方がいらしたら、この作品はオススメ!
学校現場、しかもオメガバース世界の小学校です。家庭訪問先の子供たちの家庭の様子などでチラッとわかるのですが、保美先生のご両親といい、必ずしも男女の両親ではないのが普通の世界で、それをわざわざ説明しないのも作品の雰囲気を壊さずとても好きでした。
大路先生と保美先生の初めての翌朝。会話から漏れる昨夜の情熱。これが恥ずかしくて初々しくてエロいんです〜。
直接えちシーンはないのに想像力をかき立てられます。
noji先生大好きです!
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