運命すらも呼吸をとめて
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運命すらも呼吸をとめて

滝端

めっちゃ2人を応援したくなる熱いオメガバ

ネタバレ
2022年6月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 突然変異する第二の性…今まで見たオメガバの中でもあった設定だが、本作はそれがダブル!
性が途中で変化してしまった2人が出逢う。
恒吉α→Ω、麻川β→α
…というか、出遭ってしまう。運命よね、もう。
性別からくる現実的なイメージのせいで、自分自身は変わらないのに周りが変わる。振り回される悲しさ辛さ、やるせ無さ。
それらを目の当たりにしてきた過去(第二の性)、
そして再び降り掛かる今(突然変異の性)
怒涛の展開でやってくる!
それどころか、生まれた時から自分達の親世代のオメガバ被害のツラさ…胸がギューなりました。
いつも体験してるオメガバ感覚なんだけど、
本作はダブルだから、二重に食らうダメージ。
でも、より物語に深みが出て凄く良いッ!

それもそうだし、それ以上にキャラが凄く魅力的。
オメガバ設定の重さに全然負けてないッ!!
それぞれの背景が分厚く描かれてあって、スムーズに感情移入でき胸熱くなれるんです。
もう!恒吉と麻川の唯一無二感が……ッ!
お互いに支え合って、慈しみ合っていくのが熱い。

初作家さんでしたが、この世界観にドンピシャに合ってる作画。エロを存分に描き、キャラ達の懊悩がこれでもかとこちらに伝わる大変力強い絵柄でした。
私の語彙力では、この作品の良さが伝わりきらず悔しいい。
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