良い意味で予想と全然違った

タイトルに『賭け』とあるから、もっとこうドロドロして精神的に削がれる感じの話を想像して最初は敬遠していました。でも『有給オメガシリーズ』が笑い倒れるくらいに面白くて、こちらも評価が高いしセールになっていたので買ってみたら大正解。２人の会話やノリが楽しくて、つい笑ってしまうんだけど、気付いたら過去のトラウマをも優しく流してしまう真剣さもあって、重い軽いのバランスが取れていて好きです。こういう不憫で一途な受けが救済されるストーリーは、過去の男やモブの絡ませ方を間違うと、簡単に「ありがち」で「既視感ある」話になりがちですけど、やはり先生はそうならない為の匙加減が絶妙で、登場させず気配だけで印象付けるのが上手いなと思いました。他作品も何冊か購入済みなので読むのが楽しみです。