このレビューはネタバレを含みます▼
214p、全表題作、あとがき、描き下ろし。
年の離れた兄が女装して帰省した事により、家庭の中や友達関係も変化し、まわりから浮く存在になった小6の春希。そんな中、母親と2人暮らしのしゅんが転校して来た。急速に仲良くなるが・・・2人共心に重い物を抱えており、自分の中にある感情にとまどったり、まわりの環境に抗えず生活している姿は大人に早くなりたいと思っていた思春期を思い出す。他の友人たちも其々に面には出さない感情を抱えて過ごしている姿をポツリポツリと垣間見れて細部にまで作者側の想いが行き渡っていた。高校生と社会人(見習い)になったところで終わったが、その後の彼らも見たい衝動に駆られる。