このレビューはネタバレを含みます▼
179p、全表題作、描き下ろし2点。心の声が読める別作品を読んできたので以前読んだこちらの話を再度、読みたくなり読了。心の声が読める特殊能力持ちの主人公、幼い頃から優しい人に囲まれてさして困る事なく過ごしてきた。中学生時代その能力の為、友人関係が破綻してそれ以後、人との関わりをなるべく当たり障りないものとしてきた。大学でも人の負の感情を目の当たりにしていたがサークルで無口な後輩の好意の声が聞こえてくる。彼と出会う事によりホッと一息つける場所が出来たのかな。人の心の声ってある意味本音ではあるけれど、口に出しては角が立つことも心で思う事でストレスを溜め込まない、一度思いはするけれど、それほど本気では思っていない事って多いと思う。何事も、全てあたたかく思えれば一番なのだが。ちょっと考えてしまう内容でした。