復讐教室
」のレビュー

復讐教室

山崎烏/要龍

面白かったけども、すごく疲れた。

ネタバレ
2022年6月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後まで読みました。

面白かったけど、
キャラ設定や話の流れに矛盾が多すぎて、雑なB級映画を観ているようでした。

自分を積極的にイジメた連中、
見て見ぬ振りをしてきた連中、
全てのクラスメイトがこのどちらかに該当するはずだったが、途中からこの初期設定がブレブレになる。

・レンはなぜ虐めに加担してたのか?
この理由は最後までぼやけたまま。
黒幕に弱みでも握られてたのかと想像してたけども違うようで、結局矛盾が解決されないまま。

・亮はイジメに気が付いてなかった?マジで?
亮の親友が意図的に気づかせないようにしていたと。いやいや、あんなド派手に虐められてて亮だけ知らなかったはありえないっしょ。
正義感の塊って設定なら、何で今まで見て見ぬ振りをしてきたのかを明らかにしないと。
あと最後までこのキャラ何の役にも立たなかった。

・黒幕の上に黒幕を作った理由
こいつの存在がこの作品を最もチープにしてしまっている。B級映画にありがちな蛇足。
例えるなら、カツ丼の上にステーキとハンバーグを乗せて食わされてるみたいな。
花束だけで復讐の鬼を作ったというロジックが雑すぎるし、こいつの動機も捻りがない。
あと、下請け工場の優秀な社員を2名引き抜いただけで親会社の業績が上がるロジックも不思議。言ったらただの作業員な訳で、そんなの引き抜いてどうすんねんて話。

・藍(だっけ?眼鏡の地味子)が半端
レンを刺した後、盛大なフラグを立てておいて、それだけか!って感じ。
主人公を崇拝する割にはサイコパスになりきれず、中途半端な立ち回りのまま消えた。

その他にも半端な設定が多すぎて矛盾だらけで、全体的にチープな作品に仕上がっちゃってる印象。

予想外な黒幕を用意しようとしたり、無理に伏線引こうとせずシンプルに仕上げても十分楽しめる作品になっていたと思う。

主人公が復讐の鬼になり、主犯の女も実は復讐の鬼で、全ての黒幕はサイコパスで、主人公の手駒2人もサイコパスになって、疑わしかった親友は実は味方で、主犯格のヤンキー男子も実は味方で・・・って、天丼に天丼を重ねまくって胃もたれしました。

面白かったけど、読み終わった後は非常に疲れた。
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