ギブズ
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ギブズ

山中ヒコ

893者のキレイな夢物語😅

ネタバレ
2022年6月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLでの893モノは、実は好きじゃないんです…キレイなだけで、少女漫画みたいにホンワカしてて、ストーリーも薄くて😓
そりゃ、青年漫画でグロいのをイヤってくらい読んできたから仕方ないかな😩
で、ヒコ先生のこちらの作品。
ノワールっぽい雰囲気で甘さは少なく、ハジメの記憶や原田の抱える事情に疑惑が湧いてきて、こちらの想像がかき立てられます。
これは、ぜひネタバレ無しで読んでほしいけど、語りたい作品です😊
原田が柳瀬組を裏切った件…これは既に4代目跡目争いに柳瀬組の敗色が濃厚で、原田は「組が消滅でも、ハジメの命だけは守るために、原田自身の身売り」が理由なんだと理解しました。
原田にしてみれば、ハジメを守っても組を裏切った自分がハジメから許されないのは承知。海老名も組の資金を作る自分だからハジメの処遇への要望を聞いて貰えるだけで、それが都合よく出来なくなれば、原田も含め消されるのも承知…
893ですからね。何事も計算づくな原田ですから、ハジメと自分の命が海老名に握られているのも勘定に入れていたはず😩
それでもハジメを守りたい…自分の命は最初から捨て駒だったのではないか、と。原田は自分の命も、何もかもをハジメに与えたいと考えていたのかな。作品タイトルの「ギブズ」って、そんな意味がこめられているのでは?と😓
最後の包丁を持つハジメの表情と、描き下ろしの「その後」でレーダー付きの舟を要求された原田の表情が😄
もう~💦この二人の顔で、作品のテーマが見せられた気に💦
ハジメも、全てひっくるめて…自分の柳瀬組への仁義や何もかもを曲げてでも、原田に応えたい、ギブズしたいと思ったのかなぁ、と💗
一ヶ月に一度しか会いに行けなくても、やっぱりハジメに会えるってだけで「組の資金をジャンジャン稼ぐ!」と、原田は頑張って働くのかな😄
ヒコ先生は、間違いない‼
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