吾輩は猫であるが犬【単話】
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吾輩は猫であるが犬【単話】

沙嶋カタナ

犬好きも猫好きも是非!買って良かった!

2022年6月22日
猫になりたかった犬の気持ち。
犬になりたい猫の気持ち、が描かれています。
チワワと同居し、実家に猫がいるので、猫とワンコの気質の違いも分かります。
いつもワンコの気持ちが知りたくて、額を擦り合わせ抱っこしていると、ワンコもシッポを振るだけでなく、喉を鳴らしたり脚をキュッとしたり、全身で意思を伝えようとしてくれます。そんな風に日々ワンコと接しているためか、犬の記憶を持ちながら猫に転生した主人公の境遇や、なんとか自分の気持ちを大好きな生命の恩人に伝えようとする姿がいじらしくて、読んでいる間、特に最後にようやく自分の声を上げる場面では涙が堪えきれませんでした…。

短編でレビューを書きたいと思う作品は珍しいのですが、この満足感の素晴らしさを届けたい、そんな気持ちからレビューしました。
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