このレビューはネタバレを含みます▼
暗闇にとらわれた二人。目が見えない佳澄さんと暗い場所で生きる千夏。
海を見たことがない佳澄さんを水族館に連れていって、自分の言葉で海を「見せて」あげる千夏は、本当は暴力も血を流すことも望んでないやさしい人で、薄々千夏の抱えるものに気づきかけていても、雨のなか佇む千夏の手を取り笑った佳澄さんもあったかくてかわいらしい人です。
そんなふたりがこわごわと臆病に、少しずつ触れあって想いを通じ合わせてゆくさまが、きれいで繊細な絵で綴られています。
幸せになって欲しいと思わずにはいられない😩
ふたりで明るい場所に行けますように。