このレビューはネタバレを含みます▼
英田先生の『DEADLOCKシリーズ』『エス』が凄く良くて、ヨネダコウ先生の『囀る鳥は羽ばたかない』も大好きで…このお二人なら間違いないだろうと購入しました。勝手なイメージで四方がヤク◯というから『エス』と『囀る〜』の硬派で若干怖めの話を想像して読み始めましたが、いい感じに裏切られて面白かったです。英田先生でこのようなテンションの作品を読めるとは思っていなかったので、かなり新鮮でした。何というか…ギャグとは違うしノリが軽い訳でもコメディでもないんです。常に根底には心の葛藤や生死に対する観念みたいなものがあるんだけれども、柚木の性格故かどこか明るさがあるんですよね。だから暗くなりすぎず面白いという読後感になります。先生方お二人のファンの方にはオススメです。あとがきで先生は「BL要素が少なすぎた」みたいな事を仰っていますが、私には理想的な配分でした。こればっかりは人によると思うので、先生の他作品を目安にBL要素は控えめと思った方がいいかもしれません。