花ゆめAi 僕の棺で晩餐を
」のレビュー

花ゆめAi 僕の棺で晩餐を

草川為

とても良かったです…心に残りますね。

ネタバレ
2022年6月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ (短編ですのであまり情報を入れない方が良いかも?ですので、薄目でどうぞ苦笑)

★闇からはじかれた白い吸血鬼・アシュリーと町から爪弾きにされている娘・ロヴィサの出会いと夜明けの物語。

★雪道で足を痛めて動けなくなったロヴィサは意識が薄れる中、白い蝙蝠を目にした…。

★会話の掛け合いが楽しいのですよ。2人とも久し振りのお喋りを楽しんでいるようで、テンポも良くて。でも、お喋りの内容は、悲しい。その重みが言葉を通してこちらにやってきます。でも、悲観ではなく諦観の域にいるように思える2人は、凛として見えます。そして、とても可愛らしく、柔らかくなっていくのです。そばに…心に、誰かがいてくれるのは、温かいですね。

★短編集からの著者自薦復刻とのこと。表題作のみ40ページ。自分で驚いたのですけれど、泣いていました。悲しいのとは少し違うのですけれど、こらえきれなかったです。(涙腺は弱い方だとは思います苦笑)

★レビューに惹かれて読みましたが、(100ptというのもありがたいですね)仰るとおり、素晴らしい短編でした。感謝です。
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