このレビューはネタバレを含みます▼
社会人設定じゃダメだったのかな…どうしても高校生と教師の卵にする必要があったのかな、と思ってモヤモヤ。教師と生徒で禁断の恋感を出したかったのかな…でも教師見習いだし高校生なんてすぐ卒業して障害なんか無くなるし……普通にただのドッグカフェの店員でも良かったような…設定盛り盛りの詰め込みよくばりご都合主義セットって感じがして個人的に受け付けなかった。一話最初の彼女と別れるシーンは私服だったからそんな違和感なかったけど、実際は高校生で振られただけで「焼肉行こう」って金銭感覚どうなってるの?って感じだし、たまたま立ち寄ったドッグカフェで初対面である真にオムライスを奢られる、泣きながら「愛されたい」とか高校生にしちゃませてるし大袈裟…。男子高校生ってそこまで大人じゃないよ…女子高生みたいな思考回路だね、と思った。恋愛経験豊富でありながらいつも振られてしまうな三十路とかなら納得出来た。
あと絵は綺麗なんだけど、キメが多くて非常にくどい。コマが高頻度でキメッキメ、登場人物たち全員に毎回キメ顔で名言を言わせてる、謎にやたらと飛んでる雫たち(過去のカエルとアサガオ関連にしたって多すぎ…)、台詞やモノローグがくさい。それを“アオハル”と言うのなら私は“アオハル”がくさくて恥ずかしくて受け入れられない汚れた大人になってしまったんだなと思う。理解しようと思って最後まで読もうと試みたけど、6話で胃もたれと胸焼けがすごい。障害としてるものが障害に思えないし、挫折としてるものが挫折と思えないほど“綺麗”すぎて感情移入出来なかった。私は絵本を読んでるのかなって気分。ありきたりな過去と綺麗事すぎる展開。続きはもう読めないです。