このレビューはネタバレを含みます▼
新刊作家さん買い。
今までの作品とは毛色が少し違って、結構コミカル寄りに感じて新鮮ー!
お互いの背景にそれぞれ重い出来事はあるのですが、
今回はその事象よりも、より2人の関係にスポットが当たっているように思います。
そのコミカルの要因w、作家で生物学者である荒波の合理的理論武装が清々しく気持ちがいい♡
本人は武装のつもりはなく、ただ単に客観的事実を淡々と述べているんだけど、周囲は面食らってしまうようなキャラ。奇異にみえるけど、本人は裏表がなく、実は単純で分かりやすい人。
なかなか誤解を招く難しいキャラではありつつも、
シロネコバイク便の北條にはそんな荒波が可愛く写ってしまう様子がニマニマします。
話が通じているのかいないのか。
チグハグなようでバッチリ2人のピースが徐々にはまっていくのが面白く、楽しい!
荒波を理解しようとした人だけが見られる景色、
見ようとした人だけが分かり合える世界みたいなものがあって、深いなぁ…とは思いました。
それだけ北條の器が広いと言うこと。いい男だと思います。
おセッセの始まりや最中にオキシトシンやテストステロンやら言われ出したら、OH…勘弁してよハニーと思いそうなもんだけど、北條はしっかり話を聞くし、何だったらお宝発言まで引き出してしまう。
気持ち良くなると、口数が少なくなって快感に溺れていく荒波も色っぽかったです。
なかなかにお似合いの2人でした。
普段、堅苦しく難しい荒波の顔がだんだん面白く可愛く見えてくるから不思議……なかなか、いいキャラしてましたw