夜のなかで君をさがす
」のレビュー

夜のなかで君をさがす

京一

切ないアンハッピーエンド4作品

ネタバレ
2022年6月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家さんの同人誌4作品と描き下ろしが1冊にまとまっています。
ほぼほぼアンハッピー・・・なんですが、1つだけちょっと「ん?ハピエン?」という微妙な雰囲気の作品があります「夜に飛ぶ」がそれで、好きで告白→恋人になったものの、同性という事もあり周りの目が怖くて萎縮、段々相手に対しても申し訳なさが膨らんできてしまい、結果幸せなのか何なのか解らなくなってしまう・・という、好きなのに悲しいという切ない気持ちを綴ったお話なのですが・・・・相手がそこまでネガティブではないので救われているのかな・・・でもあんまり明るい終わり方じゃなかった・・。全体的に辛い、重たい内容なので好みは分かれるのかも知れません。最初の「聞こえぬ悲鳴」なんかはまさにタイトル通りで、明るく陽キャに見えた高校生の、影の部分を繊細に描写したお話しなんですが・・・仄かな恋心が、始まる前に終わったのか・・それともソコから始まるのか・・・怖いような解るような・・・とにかく、とても印象深かったですね・・・描きおろしでちょっとメリバ的なシーンがあり・・・でもこれで「完結」できたような気もします・・。こういった情緒のある作品・・・暗くはなるけど、嫌いではないです。
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