政略結婚のはずだけど、実は愛されているらしい
」のレビュー

政略結婚のはずだけど、実は愛されているらしい

逢矢沙希/駒城ミチヲ

しっかりしたお話

ネタバレ
2022年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初恋相手が、仇敵の家の子どもだった。という、ロミオとジュリエットのようなふたりですが、ちゃんとハッピーエンドで、読後感も良いです。
因縁のある家に嫁いだのだから、義母との仲は最初から上手くは行きません。が、読んでいて辛くなるような虐めではなく、普通の嫁姑間でもあるような感じで、義母の心情からしても、決して行き過ぎではなかったと思います。と思えるのも、ヒーローがちゃんとヒロインを一番に考え、味方でいてくれたことが大きいですね。でも、それは小さい頃から、「将来お嫁さんをもらったら、一番の味方でいなさい」と教えていた義母の教育の賜物でもあると思います。
このお話はもともとwebで公開されていたようで、あとがきで本2冊分をどうまとめるか苦労したと書かれていました。あとがきを見なかったら気付かなかったくらい上手くまとまっていて、すごいなぁと思いました。
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