志乃ちゃんは自分の名前が言えない
」のレビュー

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

押見修造

ありがとうございました

2022年7月1日
家族が吃音です。難発、随伴症状、リラックスしていても出てしまう吃音。胸が詰まる思いで読ませていただきました。吃音を目の当たりにした周囲の反応は、残念ながらこの漫画の通りです。本作のように、お互いを理解しあえる友達との出会いで、私の家族には今よりもいい未来になることを願うばかりです。年齢が上がると、吃音は治りません。受け入れてうまくやっていくしかないです。それは、今生きづらさを感じている人や、障害を持つ人にも同じことが言えるのではないでしょうか。生きやすくなるためには、周囲の理解だけでなく、障害や生きづらさに対しての知識を持つことも必要だと思います。この漫画を見た方だけでも、自分の周りにいるそういった方々を理解してあげて下さい。吃音の人には言葉が出るのを、待ってあげて下さい。そして笑わないであげて下さい。そしてそれを、自分の周りの方にも教えてあげて下さい。障害のある方や、今生きづらさを感じている人が少しでも生きやすい世の中になるように、持続可能な目標にしてみませんか。そう感じずにはいられない漫画でした。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!