このレビューはネタバレを含みます▼
タイトルに惹かれて読み始めて、すっかりハマってしまいました。前半のヤク◯絡みの巻では、槙尾が纏うオーラや人間関係が暗くて黒い影がついて回っていて…そのままの雰囲気だったら、読み続けられなかったかもしれません。それが一段落ついた辺りからの後半は、少しずつ空気感が変わって槙尾の本来の職業(と言えるのか分かりませんが)詐欺師の役回りが効いていて面白くなってきました。和智の兄が乱入してきて様々な展開があったりと、物語の幅も広がったように思います。何だかんだと和智と槙尾の絆も強まった中、8巻P147〜148の会話には感動したし、演出の仕方にしびれました。スピンオフの『王様の休日』も面白いです。