残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr.
福留しゅん/天城望
マニ
さん
(男性/20代)
総レビュー数:32件
転生者ごときに負けるはずがありませんわ。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
1巻しかいないのはちょっと残念なのだが潔く完結するのも悪くないね。
同類作品と違い、前世の記憶が戻ったからって心を入れ替えるのはなくて、精々新たな知識と違う価値観を知って、頭を冷やすに役立ったぐらいかな、悪事から手を引くなど、そんなことは別にない。悪役令嬢が悪事を働いて何が悪い、知ったことではないわ!
ヒロインもヒロインで、途中からもう想像をついたけど、やはり最後までは読むとスッキリするね、ちょっと背筋が凍ったけど。幼子の精神が転生者の記憶に耐えられなくて塗りつぶされ乗っ取られただの、フンっ、仮にも愛だけで権力者を手玉に取る潜在能力の持ち主の精神、幼くてもただのヲタ大学生にやられるはずもないね!単にストーリーから遺脱した新たなルートを提供してくれただけ、ご馳走さま。狙った獲物は決してこの愛から逃げられない、逃がせない、逃さない、フフッ、ずっと一緒に居ようね、全ては愛のために。
まあ、とにかく、個人的に言わせると、この作品のテーマは転生無双やざまぁとかそういうのではなく、物語の主役として描かれたキャラたちにはその主役たらしめる理由が存在する、現代人のモブヲタの記憶を引き継いたぐらいで自我をブレるはずがないよね、どっちかという主役達の生来持つ強靭の魂に吸収され養分にされるかな。どう転んでも主役最後までは主役だ、まあ、誰のための物語の主役になるのは、また別の話になるが...
2作目も読みましたので補足します、今回は悪役令嬢ではなくヒロイン側から書かれた破滅回避劇。
1作目と違うのは貧乏な平民出身男爵令嬢が出せる手段はかなり限られているので、ここが見どころね。でももっと目を引くのはやはり1作目との繋がりかな。とあるメイドの出番とか、一時名前を忘れていたので思い出した時はすごく驚いた、エピローグで書かれた彼女の家格にもびっくり、1作目でそんな話があったっけ?相変わらずミステリアスなキャラですね。
最後はなんと1作目の負け組も救済されたとか、面白かったね。でもやはり、ルシア夫妻と同じ、こっちも、ほっこりに見えてかなり病んでいるような気がする。
ひとつだけ気になるところは、今のルシアはどのルシアだろうか?エドガーの描写から見てやはり混在してるように見えるが、アンヘラと話をしていたのは果たしてどっち?アルフォンソは真のルシアを気付いただろうか、この一家の関係はほんとうに複雑ですね…
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