宇宙、ミステリー、ファンタジー




主人公もだが、他の登場人物の寂しさがビンビン伝わってくる作品が多い。
また、ひんやりした感触もある。怖さを持ってる。
映画「太陽がいっぱい」やおとぎ話「ラプンツェル」などを少し連想させる。
言葉のチョイスがやっぱりとてもいい。無駄な力みが無いのにやはり並みの語彙で描写してない。其処にファンタジー色はお任せ、とばかりにこの世ならぬもの達の絵が、コマに滔々と流れ込むように入ってきて、萩尾先生が原作を解釈した幻想を見せられているような感覚。何処かに居そうでもあり、明らかにこの世界ではない的な場の儚げな存在感もあり、特殊なルールを持った知られざる閉鎖社会のようでもあり、現実の世界とすぐそばに接してる本物の顔した精巧な人外でもあり。
いちばん少ない生き方、という言葉が心に残った。
1977年~1978年発表作品。
表題作と、収録の作品「みずうみ」、読み比べした。
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