そんな家族なら捨てちゃえば?
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そんな家族なら捨てちゃえば?

村山渉

依存心強いサークラ型女子が母親になると

ネタバレ
2022年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 積年の妻の拒絶を軽微と捉え、悲観せず生きてきた夫は、ふと出会った女性沙耶子に与えられた慈愛と、吹き込まれた疑念を契機に心理インフレを起こして、心を壊しかけている。
生来の早合点と思い込みの激しさより、裏切りと断じて夫を憎み続けている妻は、やはり先入観主義で独善で支配欲強い娘担任♂のリビドーを刺激し、彼に操られてしまう。
13歳の一人娘はクラスに転入してきた沙耶子の息子が強い助けとなって、壊れた父母間で精神成長著しい。
当初レディコミ的ドロ々展開を予感したが少しだけ違った。
3巻では沙耶子の立ち位置が希薄になり、父母娘3様のタイプ異なるコミュ障の心理学実験の様相。担任男性の踏み込みと暴走があまりに気持ち悪く(成敗されてしまえ!)と辟易してたら、4巻では同僚カウンセラー女子に見破られ(ほぼ自白)安易に阻止される。
S性とM性の強い誘引力、愛に粉飾された異性暗示の怖さと克己心の相克が主題の1つか?
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