パンと僕のモモちゃん
」のレビュー

パンと僕のモモちゃん

うさとさや

愛情たっぷり朝ごパン

ネタバレ
2022年7月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ モモちゃんの妹は、姉に息子のシロを預けて雪山登山に向かい帰らぬ人となります。
モモちゃんはシロを引き取り、共に暮らして5年。
シロは小学6年生、モモちゃんは34歳になりました。

毎日シロが作る朝ごパンは、包丁も火も使わず簡単にできて、とっても美味しそう!
レシピに加えて、栄養に関する豆知識の解説まであり勉強になります。
口いっぱいに頬張ってモグモグするモモちゃんのリス顔に、それを眺めて満足そうに微笑むシロ。
家族で囲む幸せな食卓は、見ているだけで癒されます。

そんなほのぼのとした雰囲気に影を落とすのは、シロのトラウマ。
また大事な人を失うのではという恐怖が常に見え隠れします。
シロの心情描写を読んでいると、モモちゃんとずっと一緒に居たいという思いが痛いほど伝わってきて切なくなります。

モモちゃんと血の繋がりが無いと知ったシロが、それなら自分達は結婚できるのかと問う場面。
それに対するモモちゃんの返しが秀逸で、とても印象に残っています。
モモちゃんとシロは、これからもずっと、かけがえのない一番大切な家族として、一緒に食べて、寄り添って生きていくんだろうなと思いました。
まだ12歳のシロの恋心がどう転ぶかは分からないけれど、この2人なら、収まるところに収まりそうな気がするラストでした。
完結表記になってるけれど、シロがどんな成長を遂げるのか、この先も気になるので、続編を描いて下さると嬉しいです。
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