爪と棘
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爪と棘

宮城とおこ

テーマは重い

ネタバレ
2022年7月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本妻の子柊司と妾の子一臣の複雑な関係。
学生の頃文句を言いに妾の所に行き居合わせた一臣をわざと?!突き落としてしまった柊司、裏切った父を許せない気持ちと一臣への憎しみ、罪悪感から逃れる為に実家からは距離を置いてるけど、数年経って妾が亡くなり認知してもらう為に一臣が柊司の元に現れ、柊司に復讐すると言って柊司が逃げられないように色々な嫌がらせをしてきます。
だけど時折ご飯を作ってくれてたり、優しくなったり、復讐の為に柊司を抱くのに愛情があるのかと錯覚させてしまう抱き方をして一臣が何を考えるのか分からなくて困惑する柊司。
柊司は償いたい気持ちもあったけど特別な感情まで抱いてしまい、一臣も認知と復讐の為だけのはずが執着愛になってて一応恋人になった感じでした。
育った環境は違ってたけどお互いに抱えきれない苦しみがずっとあって引き寄せられた運命なのかなとも思えます。
ただ、許されない関係ではあると思うからこの後柊司の家族との修羅場もありそうだし一臣の執着愛がヤバい方向にいきそうな予感もするし、
血の繋がりもハッキリしないままだからここで完結というのは物足りなさを感じました。
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