らーめん再遊記
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らーめん再遊記

久部緑郎/河合単

日本ラーメン史

2022年7月9日
前作、前々作とラーメンに対してストイックなのは変わらない。

前々作の主人公は芹沢。前作の主人公は汐見。今作は芹沢の再登板。
前々作の芹沢はラーメン屋の拘りと消費者との乖離が印象的であり、
前作は芹沢はサポート役で、汐見がラーメンの独創性を強調したものだった。
今作では、昭和・平成の時代を一世風靡したラーメン屋の再起戦となる話が多い。

近代ラーメンの変遷や現代ラーメンの実情を
ラーメン屋、消費者の両面から描かれている。
さらに、ラーメン屋の葛藤や創作に対する意欲が素晴らしい。

たかが、ラーメン。されどラーメン。
中国から来たラーメンが、日本で独自発展し、新たなものに進化した。
海外にもラーメンが進出し、未だに衰えることも知らない。

漫画の中でラーメンにおける情熱を
この作品以外にあるのか自分にはわからない。
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