あの日のきみを抱きしめたなら
」のレビュー

あの日のきみを抱きしめたなら

山本小鉄子/崎谷はるひ

前半と後半のギャップ

2011年9月17日
分かりやすく分類すると年下攻めの幼なじみもの。
前半は痛々しいほどにビター。後半はマイルドを通り越してハニーです。何という甘さ。

年上の幼なじみ、秀利からの気持ちに気付きながら、自分自身の執着心も自覚している健吾。
だけど言葉にならない気持ちを持て余している間に、いつも秀利は何もかも自分で答えを出して、先に行ってしまう。


前半はこれでもかってくらいすれ違ってるけど、健吾が腹を括ってからの後半は違うお話じゃないかと思うくらい。
とにかく前半と後半のギャップが凄い。
視点も後半の途中から秀利に移ります。

前半の秀利の性格のまま23話はキツイと思うけど、ちょっとびっくりするくらいデレたなあ。
なので甘いのがお好きな方は途中で挫折されませんよう。

お話そのものはとても丁寧な作りで、何故そうなるのか、という事にちゃんと意味があります。
二人がお互いの心情を理解しようと一生懸命なところにも好感が持てる。
その分、モノローグ主体でじれったくもあったり。

作画も概ねキレイで読みやすい。
前半の秀利の噛み締めるような表情は上手いなあ……と思います。
に、しても殴られた痕が本気(とかいてマジと読む)で痛そう。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!