このレビューはネタバレを含みます▼
出会いから付き合い始めの頃は、何を考えているのか分からなくて、いまいちパッとしないヒーローだなと思っていたのですが、途中から九条目線の下りやモノローグも増えてきて、少しづつ彼のことが分かってくると、株が急上昇しました(笑)
子供の頃のトラウマから、時が止まっているような部分がある九条。廿楽さんと付き合うことで徐々につらい過去と向き合う準備が整って、いよいよ大詰めということでワクワクします。廿楽さんに幼い子供のような執着を見せる九条も萌えますが、やっぱりトラウマを乗り越えて心身ともにスッキリしてから改めてプロポーズしてほしいですね。今の感じだと、廿楽さんに母親を求めているようにしか見えないですし。
廿楽さんは、ずっと九条を気遣って一歩引いた感じで付き合っていた節があるので、7巻でいきなり大胆な踏み込みをかましたところは「よくやった!!」と拍手を送りたくなりました。廿楽さんのこういう、ここぞというポイントをしっかり押さえてくるところが大好きです。感性は正反対でも、本当にお似合いの二人だと思います。8巻では不穏な空気が流れていますが、どんな風に収まるのか完結巻が楽しみです。