性と罰 ~復讐は棘のように~
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性と罰 ~復讐は棘のように~

貴咲光流

犯人に同情はできない。

ネタバレ
2022年7月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他の方のレビューに実話とあり、驚いています。犯人の育つ家庭にいくら同情するようなところがあったとしても、その怒りは親に向けるべきであり、あなたの親が自分より弱い子供に暴力を向けたのと同じで、あなたは自分より弱い女性に、やり場のない怒りや性衝動をぶつけたのです。あの親にしてこの子あり。犯人は、立ち直りました、別人ですよ、と保護司が言ったところで、傷ついた女性のこころや体が被害前に戻れるわけではありません。
実話だから、犯罪しても被害者と付き合えるし、許されるから大丈夫と思われはしないかと、ハラハラします。性犯罪は被害者のこころを殺します。子供の頃に被害を受けた私は、被害を受けたことを忘れて生きてきました。ある日、入院中に悪夢を見て、それが現実に起きたことだと理解してしまい、眠れなくなりました。今でも睡眠障害をかかえ、ずっと薬を服用しています。犯罪者が幸せになる話を世間に広めないでいただきたい。私は、犯人を殺せるのなら代わりにいつでも死にます。殺せないので苦しんでいます。
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