このレビューはネタバレを含みます▼
(BL小説)
今回はシリーズ4・5作目と三冊に及ぶ長編の始まり。
時系列的には2作目'甘い水'直後からで、遠藤君をノンケ神宮寺君に攫われ傷心の篠口さんがそこに居ました。
1作目から登場するも共にマネキンの様な存在だった二人編。
まさか二人が10年間も繋がっていたとは…。
プロファイル分析を得意とするインテリ篠口さんのしんどい警察人生は更なるピンチを迎えてしまい…
公安時代の指導者で公安官僚の黒澤理事官(39)×SIT篠口(36)の話。
酷い事件がキツすぎて篠口さんが可哀想でした。
この巻の人物描写が秀逸◎
遠藤君達の前ではオトナの余裕を見せていた篠口さんが、
黒澤さんの前ではコドモだったり、懐かない猫の様だったりw
やっと二人の体温を感じられる人間味のギャップが良き◎
前作で篠口さんの神宮寺君への牽制がネコぽくて、タチ争い?的に疑問を抱いたのですが、これを読み納得出来ました。
ドライな10年間も頭脳派黒澤さんの掌の上で放牧されていたけど、ようやくアプローチを変えた黒澤さん。
当の篠口さんはまだ気づいていないというw
この終わり方で6年間も待ったリアルタイム読者さん大変〜!!
意表を突いてばかりの黒澤さん株が爆上がりのまま、続編への期待が膨らむんですよね〜
◆警察モノ〈平河寮シリーズ〉現在8冊配信。
1:天使のささやき(1.2巻)→ 2:甘い水(1.2巻) → 3:Zwei → 4:墨と雪 → 5:墨と雪2(上下巻)