真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです!(コミック)
橘皆無/彩戸ゆめ
このレビューはネタバレを含みます▼
絵も安定感があるし丁寧で安心して読めます。
また、男性の描き方が色っぽいのが好感持てます。本来ならばレナートイチオシなのですが、なぜか横のメガネのカルロに癒されます。
【6巻まで読んで追記】
もはやタイトルからの乖離感が否めないレベルでエドワードとかどうでも良くなっていますが、やんわりとその影響を受けてピンチになったりといまだに繋がりがあるあたり、ちゃんと作り込まれたお話しで好感が持てます。始まりは単なる王太子のわがままで捨てられた令嬢が隣国の皇太子に拾われる系かと思いましたが、そこにはちゃんとした政治的な陰謀があり、また国王も思いの外きちんと国を考えている立派な人格者であり、エドワードに対して結構厳しい罰を与えるんだなぁとの印象。
6巻の現在では帝国、王国、共和国となかなかの壮大な物語に発展していて全体が安っぽい作品だと読むのは楽だけどどこか興醒めする私にはかなり嬉しい深さの作品です。
ボンクラ王子と思っていたエドワード実は「文武両道で平時であれば優れた王になっただろう」とマリアベルが評する人物なだけに残念でしたね。ただやはりレナートの「かなりの美丈夫」「文武に優れ臣下や民に慕われる」「誠実」「帝国の猛き獅子」という周りの評価の高さの前では残念ながらエドワードはただの甘ちゃんにしか感じられない・・・。北の地でアネットと幸せにならないとアネットがかわいそうだから上手く甜菜の栽培が軌道に乗るといいですね。
ところでレナートはいつからマリアベルに恋をして愛し始めたのか。最初からグイグイくるとは思っていましたが皇妃となる人格などに問題無さそうな女性=運命の女性的な感じで娶りたいと言った感が最初に出会った宿ではありましたが、やはり花祭りの時の「綺麗ですねレオ」のあたりですかね。周りが「殿下のデレ顔」と言うくらいだから今までのレナートからは考えられないご執心ぷりなんでしょうが殿下もマリアベルも品行方正でマナーは守るので読者的には若干の物足りなさが・・・もう一歩踏み込んでいただきたいものです。
次は2025年夏ですか・・・長いなぁ💦
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