光が死んだ夏
」のレビュー

光が死んだ夏

モクモクれん

違和感の正体を追及せずにはいられない!

ネタバレ
2022年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルが衝撃的だったのですが、内容もかなり驚きました。男子高校生の日常漫画かと読み進め、よしきの「光ちゃうやろ」で今までの空気が一変!!写実的な絵がまたリアルさを醸し出し、コマをはみ出る程の擬音文字と構図やアングルの不気味さ加減が絶妙に素晴らしく、次は次は?怖いもの見たさで手がとまりませんでした!
ホラーとうっすらBL臭がしてきますが、幼なじみな2人なので、ライクかラブか微妙な空気感が漂います。それもあってかいち早く光が別の何かと入れかわっていると気づくよしき。指摘するとあっさり認めるも、以前と変わらぬ姿で生きたいと懇願され脅されちゃノーとは言えないよね(怖)以前の記憶も共有しつつ、あまりにも普段と変わらない姿は、自分さえ黙っていれば光がいればと錯覚してしまうのも納得。読み手としてもこのまま偽物でもいいんじゃないかと思わせた矢先、不可解な事件が起きて事の重大さに気づかされます。それは無理なんだよ、と。私的にホラー要素は林を抜けるシーンがピークでした。暗闇で読まない方がいいです。でも、臨場感を味わいたいなら止めません(笑)ただ、話の切れ目で小ネタを挟んでくれているので、一息つけてホラー感も中和されており、苦手な人でも楽しめるかも。巻末特別篇もしかり!そしてラスト、凄く気になる所で終わってる!!少しずつ核心に近づくにつれ、よしきと光の関係にも大きな変化がありそうです!2巻も見逃せません!!
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