猫が箱の中
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猫が箱の中

雁須磨子

箱の中にあったのは...

2022年7月23日
地味顔で流されやすく、ちょっとおバカ、小心と見せかけてわりと肝が太いタイプがとても好きなのですが、その全てをこの主人公は兼ね備えてました(好き)
箱の中を覗きさえしなければ、子猫に気づくこともなく、ノブと出会うこともなく、自身の性的指向を知ることもなかったかもしれない。でも、目の前にある箱を無視するのって難しいもので、和雄にとってはある意味こうなるのが必然的だったのかも。タイトルがいろんな意味を内包していて読めば読むほど味わい深い作品です。
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