のどがゴロゴロ鳴っちゃうのね





2022年7月23日
疲れて疲れて髪を切る間も無く働いて身体がガタガタになっているところに、化け猫に出会うお話です。その出会いのきっかけ(隙?)にも意味があって、噛めば噛むほど…じゃないけど味わい深い作品でした。疲れて疲れて身体が重いことにも気づかない…こんなストーリーの作品には美味しそうなご飯が必要!だと私は思うのですが、ホッとする卵焼きの朝ごはんが出てきました。美味しそう。ちょっと不思議だけど実はそこの路地裏に広がってそうな化け猫の世界は、耳が生えたりのどがゴロゴロ鳴ったりとかわいい要素もあってとても和みました。講談のことは詳しくないのですが、そこは先生の技により作品の世界観にすっと引き込まれました。作中の「物語は…(略)必ずどこかを救わない」というセリフはもしかしたら先生がいつも考えていることなんだろうか…と想像したりもしました。読めば読むほど味わい深い作品です。

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