インディゴの記憶は夢の中【コミックス版】
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インディゴの記憶は夢の中【コミックス版】

鳥丸太郎

愛が深い

ネタバレ
2022年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 記憶喪失とヤクザの取り合わせが面白いなと読んでみましたが、ハードな裏に純愛が隠れた胸キュンものでした。
ヤクザの抗争がストーリーの軸なので男臭い雰囲気ではありますが、身近な人は情のある人物だったりと、キツい描写はそれ程なくて読みやすかったです。

7年前から記憶がないランが、以前の自分が懐いていたという窪田に再会することで真相に迫っていくんですが、これがもうねぇ泣ける。
自分の持っていたもの全てを捨てても守りたかったという窪田の愛が本当に深い。
生きる意味を見出せずいつ死んでもいいと思っていた二人。初めて知った安らぎと愛が本当に大事だったんだろうな。
出会い方が違っていたらと記憶に蓋をしていたランも切なかった。

描き下ろしが窪田目線なのですが、これがまたすごく良い。
窪田の目にランはこんなふうに映っているんだというのがわかってニヤニヤしたし、普段口数少なく無愛想な窪田の想いに胸がギュッとなりました。
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