傭兵の男が女神と呼ばれる世界
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傭兵の男が女神と呼ばれる世界

野原耳子/ビリー・バリバリー

攻め達にハマるか、ゴート推しかどうか。

ネタバレ
2022年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 💮3巻でド級の展開になります。スピード感も良く満足できました。その反面、1、2巻はコツコツ積み上げる部分だったので、お値段が高いことと挿絵が無いこともあり離れる方もいるかも。隣国にも及ぶ国の内乱がテーマで主人公は最前線で戦うので内容はかなりグロ。しかも絶望展開も多く、加えてキツめのエロも挟まれる。それで気分もお腹も苦しい…。後のキャラの件含め何度か途中棄権を考えました。1、2巻だけの評価ならそこまでですが、3巻合わせた全体としては面白かったです。💮受けの中年女神、雄一郎は自分的にとても良かったです。大好きなキャラになりましたし、男臭さや強さの裏にある孤独に振り回される脆さも良かったです。なので、受けは良いのですが…問題は攻めの方。ノア王子もテメレアも、どうにもハマらなくてしんどかったです。挿絵があれば良かったなー。文章から受ける印象が2人とも好みの攻めとは遠く。ノアは言動が子供っぽく、特にエロは子供の描写のようで敬遠。テメレアは女々しくて特に敬遠。女神への盲信がすぐに私の雄一郎に変わるのが。エロはほとんど飛ばしてました。ちなみに、ノア子供産ませすぎよ…そこも引いてしまったよ…。そして推しは初めからゴート。飄々として強くて掴みどころがない曲者。ゴート〜〜泣 内容的には結ばれるはずが無いので諦め半分、物語の先が気になったのでクーポンもあるしと購入。ところが3巻!まさかの展開に、まさかのイフまで。このイフがまた、あり得ないイフではなくて救われました。これがあることで孤独なゴートが救われたようで嬉しかったですし、最後まで読んで良かったなーと思いました。作者様に感謝です。勿論、このイフのせいで嫌な思いをする読者もいると思いますが、自分のようなモヤモヤ読者にはご褒美でした。💮人物紹介では分からない性格や年齢なので、読むしか分からないですが、この作品の評価の一つに攻めにハマるかどうかはあるかと。総評は、読んで良かったと思います。
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