行き倒れもできないこんな異世界じゃ
」のレビュー

行き倒れもできないこんな異世界じゃ

松井トミー/夏野夜子/赤井てら

ゆるゆる、ほっこり

ネタバレ
2022年7月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ こけたはずみで異世界へという、よくあるパターンですが、

ゆるゆると言うか、ほっこりと言うか、魔獣も魔王も存在するのに何とものんびりしているのです。

主人公のスミレと行き掛かり上一緒に暮らすことになったフィカルは、無口で犬のような従順男子(この異世界の獰猛な魔獣のような犬ではなく)ほとんどしゃべりません。
でも、スミレには懐いていて、犬猫のようにスリスリ甘えます。
だけど魔王を簡単に退治してしまうくらい、強い。謎の青年。
彼もどこかの世界からやって来た異世界人なのか、その辺りはわからないのですが、

そんな異世界で真面目な女子高生スミレが健闘する、特に目覚ましい目的も使命もなく、本当に日常生活を描いた作品。

でも何とも言えない魅力があるんですよね~。ドラゴンのスーもマルマリトカゲのぷいぷいちゃんもなんとも可愛いし、
一読の価値は充分あります。

スミレにその気がないので恋愛要素は出てきませんが、そう言う物語もあっていい、と私は思います。
(女の子の漫画はなにかというと恋愛モードにはいっていくので)

ユニークなファンタジーです。
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