このレビューはネタバレを含みます▼
主人公が夫人のパターンは珍しいので女主人として家計をやりくりする仕事があるのは新鮮です。お茶の知識でチートするのも面白いですね。主人公の性格は穏やかで感情移入しやすいのですが、言動が腑に落ちない部分もあります。いわゆる憑依系で、元のクロエがやらかしたことを謝らないのは自分がやったことじゃないからなのかもしれませんが、だったら元クロエを虐めていた人たちに罰を与えるのは筋が通らないでしょう。せっかく面白いのにこのせいで低評価になっているのは勿体ないです。あと執事のキリエは良い人そうに見えて実は能力主義者で冷たいというのがよく分かりませんでした。割と言葉で説明されていることが多く、それはそれで分かりやすいのですが、描写と合ってない部分が少しあるような気がします。普通の漫画的分かりやすさとはちょっと違うのかもしれません。とはいえ、そういったところを差し引いても本作が面白いことは確かなので最後まで見届けたいと思います。