君と生きられるなら死んでもいい【単行本版】
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君と生きられるなら死んでもいい【単行本版】

赤いシラフ

『運命』と必死に戦う二人

2022年8月1日
冷たくて仄暗い雰囲気を持つ攻めの英心。周りを光で照らしてくれるような受けの祝(ほうり)。名前も素敵です。
輪廻転生により何度も生まれ変わっては、恋をして、最期は必ず死の運命に連れていかれます。祝は21歳まで生きられたことがないんです。誰よりもなによりも愛している祝の最期をいつも目の前で見せられてきた英心。彼の気持ちを考えると胸が引き裂かれる思いです。
そんな運命と戦ってきた英心は今世である決断をしています。これがもう...;;本来は祝に対してゾッコンメロメロのはずの英心がなぜ冷たい態度をとるのか、ぜひ本編で確かめてほしいです。
出会わなければよかったと苦しみながらも、それでもどうしても愛し合ってしまう。そんな2人の展開は目が離せません。
【君と生きられるなら死んでもいい】この矛盾したタイトルがラストで刺さります。英心が言っているようにも思えるし祝が言っているようにも思える。
悲しい展開が続きますが、安心してください!最期は大大大ハッピーエンドです!ゾッコンメロメロの英心が見られます!げろ甘彼氏になります!最後の英心を見ると、祝をどれだけ愛しているのか、そしてその愛のためにどれだけ自分を犠牲にしてきたのか、これでもかと伝わってきます。
運命と戦い続けてきた2人、今世は幸せに幸せに生きてほしい;;本編は辛い内容が多かったので、スピンオフで2人のどうしようもなく幸せな生活をもっと覗いてみたいです。
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