ゴールデンカムイ
」のレビュー

ゴールデンカムイ

野田サトル

完結まで読んでレビュー編集

ネタバレ
2022年8月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今日まで色んなジャンルの漫画を数多読んできましたが、これはもう文句なしに面白かったです。素晴らしいエンターテイメントであるのと同時に、物語自体の厚みと深さが半端なくて非の打ち所がなかった。ラストもこれ以外考えられないくらい読み手を満足させてくれるものでした。終わり方って本当に大事だなと改めて思いました。
この作品の見どころは星の数ほどありますが、その一つをあげるなら、今ではなかなかお目にかかれない骨太で肉厚なカッコイイ男たちを拝めるところだと思います。私は特に、読んでいる間中ずっと杉本佐一に恋に落ち続けていました。2次元、3次元問わず、出会った男たちの中でダントツ一位でカッコイイ。惚れた・・・。そんな彼と人生を共に歩めるのはアシリパしかいない!この2人がお互い心から強く惹かれ合う様子は、読んでいる私が心洗われました。男と女とかじゃなくて、魂同士が共鳴しているかのようでした。だからこそ、あのラストが嬉しかったんですよね。関係は相棒のままでしたが、そんなことはどうでもよくて、アシリパの未来には杉本がいると思えたので。
話の途中で、何度か「これはまた別の話」というのがあって、それらを集めて番外編集が出ないかな~と期待しています。欲を言えば鶴見さんについて全体的に謎のまま終わってしまったので、彼を主人公に外伝みたいなのも読みたいな。あ、でもこれは謎のままの方がいいのかな。彼の表情や言動から読者が各自で読み取るだけに留めるのが良いのかも。
色々書きましたが、とにかく面白いです。そして沢山考えさせられて気づきを与えてくれる作品だと思います。多くの方に読んでもらいたいです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!