花灯【電子限定特典付き】
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花灯【電子限定特典付き】

ザイム

あまりにもふんわり

ネタバレ
2022年8月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 204ページ。
儚げな絵柄は良かったんですが。
難解とかそういう問題ではなく、単純に、わかるように描かれていないです。物語としての筋道が存在していないと思います。
凌雲閣が健在なので明治か大正、お屋敷の薔薇園のミステリアスな美青年、不道徳な雰囲気……。
作中では、有里は母親の不貞の子、みたいに描かれており、肉体/関係のあった父親とは血縁がなく、愛憎混じりの関係性……だと思ってたら、カバー下でひっくり返されて(父母両方と血縁があるガチ父子)びっくりですよ!それ本編に入れないとダメなとこ!
有里は都合の良い記憶喪失状態だし、父親との関係がどうしてそうなってしまったのかも全く出てこないし、血縁アリの近親ものは好物なので、なぜそこを描かない……(ぐぎぎ)って感じです。自分の夫と実の子が関係してたり魔女呼ばわりされてるお母さんかわいそう。
本編は「そこで終わり!!?」って感じで終わってしまって、番外編へ。番外編は、二人の生まれ変わりみたいなそうでないようなDK2人で、思わせぶりに本編が絡んではいますが、雰囲気だけです。
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