玉の輿ご用意しました
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玉の輿ご用意しました

栗城偲/高緒拾

ただ玉の輿にのるだけの話じゃない!

ネタバレ
2022年8月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作ファンですが、変なカットもなく原作のままコミカライズされている印象です。王道シンデレラストーリーではありますが、個人的にこの作品の推しポイントは、印南(攻)がゲイばれした途端、家族から切り捨てられ潰れかけの会社に就かされたものの会社を血の滲むような努力をして一流企業までにV字回復させたことや、主人公の青依(受)が印南からの愛情をただ一方的に享受するのではなく、どうしたら印南の役に立てるのか考えながら努力する姿勢です。そして、そんな青依を陰ながら応援する印南…お互いを想い、リスペクトする、愛する人がいるから頑張れるし高め合えるっていうのは同性、異性問わず理想的な関係性だと思います。
1巻末の書類を印南に届ける為に会社へ行った際(もちろんアポなしなので取り次いで貰えず)会わせてもらえない苛立ちから怒鳴ってしまったシーン、酒匂が嗜めた後の青依が自宅で電気もつけずぼーっと、只管自分の不甲斐なさ、印南に恥をかかせてしまった事に対して自責の念にかられる所が改めて漫画で読み切な過ぎて心臓がキュッとなりました…。青依の家庭環境が劣悪過ぎて交渉術や言葉の引き出し、教養がない事が原因だと思いますが、それを印南や酒匂がサポートし、学ぶ楽しさを知る青依。成長していく青依を見ていて頑張って!!っと応援したくなる魅力のあるキャラクターです。そのおかげか2年でTOEIC800点overを叩き出すんですが…。そしてメインCPもそうですが、印南の親友兼秘書の酒匂がいい仕事してますw作画も美しく、背景や料理の描写も丁寧です。個人的に印南のスリーピーススーツがツボってます…。ぜひぜひ全編コミカライズしてほしいです。あわよくば原作の続編も…。
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