あげくの果てのカノン
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あげくの果てのカノン

米代恭

凄い!!!衝撃を受けました!

ネタバレ
2022年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何とも言えない読後感が、今でもずーーっと忘れられません。心に重さを感じると言えばよいのか。。。かのんの狂気的な“好き”によって、読み終えた後まで“恋とは”とずっと答えを問われ続けてしまいます。。。ちょっとミステリアスな雰囲気で面白そう!わくわく!と挑んだ自分が甘かったのかな、と思うほど、衝撃的でした。人間味を濃く感じる物語は、文学的で含みがあり、全員狂気をはらんでいるような不安漂う雰囲気。荒廃した雨降る都市がなんとも不思議な世界観を作っていて、SF部分もすごく独創的で素晴らしかった!!境先輩は、感情が読み取れない、取らせてくれない人とゆうか、優しい顔なのに何故か不気味で、どんどん不気味さが増すのが凄すぎでした!!その上、“浮気心、心変わり”はゼリーの侵食によるもので、仕方ない当たり前のこととして受け入れていく。変化は本人が望まなくとも起こる。。。などとゆう境先輩を使っての不倫の表現が秀逸でした!!凄い!!ラストは、かのんが“あげくの果て”の意味にきっちり収まったところが、恐怖ばかり感じるけど、美しい終わりでした。(謎も残る終わりでしたが、他の方のレビューを読んで、色々考えるのも本当に面白い!)、、、凄かったーー!!!!頑張ってなんとか伝えたかったけど、もう、本当に凄かったー!!!!です。普段は不倫を題材にした作品は見たりしないのですが、テレビで見た作者様に惹かれたから読みました。(靴は一足のみ、瞳に心を描く、など仰ってました)作品を通して、作家様を尊敬してしまうほどに、出会えてよかったと思う作品でした。これからの作品も読むのが楽しみです!あと、表紙がめちゃくちゃかっこよくて好きです!!
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