なんかこう……好きな空気




2022年8月7日
196ページ。
初出2006〜2008年の短篇集。6作入り。
表題作は一番新しいんですが、一番短い(10ページ)。
ちょっとシュールでレトロな雰囲気、時代設定は基本的に曖昧。そして和服率が高い。理屈でなく、なんとなく好きな空気感の作者さん。この頃の作品には、まだ肩肘張った印象があります。
〜〜〜〜〜
・『夏vコイの嵐』台風の夜、職場で二人きり。普段見ない上司のいろんな面、好きになっちゃうよね。歯ぎしりかわいい。
・『男残酷物語』亡き父の愛人との月イチ(たぶん)恒例温泉旅行。誤解はとけて、思いは通じて、ラストページの屈託のない幸せが良い。けどまあ、主人公はけっこうひどいんですが、お相手は「かわいい」って思っちゃったんでしょうね。きっと。これが一番好き。
・『世界一空気を読まない男』落語家の兄弟弟子。教平、空気も自分の心も読めない。路上での二人の様子に振り返るモブの皆さんの絵面がなんか好き。
・『黒田ロマンス』ヤクザの組長と側近の黒田。組長の息子も絡みます。微妙なバランスを保って表には出さないまま続けていくエゴ、ロマンスですね。これが一番メンタルに刺さった……けど、基本的にヤクザものが好みじゃないという。
・『うらはら』和風で、殿とか剣士とか領地とかですが、ふんわり設定。幼い頃からの剣士仲間。お互いに認め合う関係、亡き奥さんの影を挟んでの背徳感。シリアス。ちょっとしっくりこない、星2つ。
・表題作 結婚式帰りのワンシーン。幼馴染の二人、黄昏に似た関係をもう誤魔化し続けられなくなる直前。
初出2006〜2008年の短篇集。6作入り。
表題作は一番新しいんですが、一番短い(10ページ)。
ちょっとシュールでレトロな雰囲気、時代設定は基本的に曖昧。そして和服率が高い。理屈でなく、なんとなく好きな空気感の作者さん。この頃の作品には、まだ肩肘張った印象があります。
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・『夏vコイの嵐』台風の夜、職場で二人きり。普段見ない上司のいろんな面、好きになっちゃうよね。歯ぎしりかわいい。
・『男残酷物語』亡き父の愛人との月イチ(たぶん)恒例温泉旅行。誤解はとけて、思いは通じて、ラストページの屈託のない幸せが良い。けどまあ、主人公はけっこうひどいんですが、お相手は「かわいい」って思っちゃったんでしょうね。きっと。これが一番好き。
・『世界一空気を読まない男』落語家の兄弟弟子。教平、空気も自分の心も読めない。路上での二人の様子に振り返るモブの皆さんの絵面がなんか好き。
・『黒田ロマンス』ヤクザの組長と側近の黒田。組長の息子も絡みます。微妙なバランスを保って表には出さないまま続けていくエゴ、ロマンスですね。これが一番メンタルに刺さった……けど、基本的にヤクザものが好みじゃないという。
・『うらはら』和風で、殿とか剣士とか領地とかですが、ふんわり設定。幼い頃からの剣士仲間。お互いに認め合う関係、亡き奥さんの影を挟んでの背徳感。シリアス。ちょっとしっくりこない、星2つ。
・表題作 結婚式帰りのワンシーン。幼馴染の二人、黄昏に似た関係をもう誤魔化し続けられなくなる直前。
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