このレビューはネタバレを含みます▼
ベイビィズの中でも少し捻くれて手を焼く弟的存在の彼方が主人公。恋に敗れ、パリへ独り旅立つ彼方を待ち受けていたものとは‥。
冒頭から傷心な彼方にその追い討ち?!といった驚きの展開に一瞬面食らいましたが、一筋縄では行かない彼方らしい出会い方に途中からワクワクしっぱなし。お相手もやっぱり一筋縄ではいかない傲慢不遜な御仁ですが、遠慮のないやり取りとお互い事情を知ることで少しづつ歩み寄り素直になっていく過程が好きでした。
何より彼方がパリでもベイビィズばりの活躍をしていて、さながらキャッツアイのようw悪者をとっちめて彼方も幸せになって大団円なストーリー展開に胸がスカッとしました!
特筆すべきはショコラに対する描写の細やかさ!私は甘い物が苦手ですが、ショコラを口に含んだ描写は想像力を刺激して口内で溶けていく様子にうっとりするほど。
岩本先生曰く「こちらは単品でも愉しめます」とのこと。ショコラお好きな方は紅茶を片手に愉しまれて下さい。