じじまごぐらし【単行本版】
」のレビュー

じじまごぐらし【単行本版】

森脇葵

最後が残念過ぎた。

ネタバレ
2022年8月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後にさくっと成長させて、さくっと殺した、という印象。主要人物を簡単に殺すのをやめてほしい…。ずっと読んできて思い入れが高まったキャラの死を見なくてはいけない読者の辛さなんて、全然分かっていない…。いつかは来る未来だけど、2巻で終わるならそこまで描く必要は全くなかった。大人になっているとはいえ、また一人になってしまったニタを見るのは本当に辛かった…。また文助があんなに弱った姿を見るのも辛かった。ニタをじじと同じような境遇にするためだけの死。そんな辻褄合わせ、全くいらない。子供のキャラを一気に大人にしたり、簡単に遺影にするのもよくあることだけど、この作品も作者の自己満足としか言えないもので、本当に残念だった…。最終回の前までは良かったからより残念だった。二人で色んなものを乗り越え、小さいニタの健気で頼もしい姿も見れて、二人の明るい未来を想像させるとても良い流れだったのに。残り一話なら、ニタが葬儀屋になると決意するぐらいでとどめて、じじとニタと文助三人でこれからも楽しく生活していくんだろうなと笑って終わって欲しかった。あと、保育園で一緒だっただけのほぼモブの子との再会エピソードも本当に全くいらない。これもありがちな話だったけど、本当にいらない。本当に残念だった…。
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