このレビューはネタバレを含みます▼
風読みの世界では支配する側とされる側がはっきりと分かれている。種族かちがう。それぞれが向いていることを担っているけれど、風読みが属するアーレが上位を占めているわけで。賢者にと望まれている風読みはまだ、決断できずにいたけれど、助けたアラズの青年との出会いが色々なことを変えていく。広大な世界観の元で繰り広げられる物語。賢者になったことで風読みがある事を知ってしまう。進歩しているようでゆっくりと死んでいく。その最中にいると知った時。何をするのか。選ぶのか。風読みはあらがうことをきめた。動かないものは澱んでいくばかり。風を巻き起こす決意をする。未来は変えられる。力強いメッセージ。ニウライはまるでAI。高性能で、神のように人を操ることができる。それは、同時に悪魔にもなることができる。判断を人任せにする事で人は鈍化していく。その先の先が風読みの世界なのかもしれない。ちょっと、火の鳥を思い出しました。やよひ先生のイラストがまた、合ってます!