愛というなまえ【単行本版】
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愛というなまえ【単行本版】

田中森よこた/Henri

ガラスのような脆さが切ない

ネタバレ
2022年8月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 果敢な年頃に酷い経験をしていた恋文と父親を亡くした郁朗。1歩間違えればちょっと危ない感じもします。幼い郁朗と恋文が一緒に暮らして行く中で心が少しずつ解かされ成長していくストーリーでした。ある意味2人だけの世界の様にも感じるけれど、郁朗はちゃんと世間の事も恋文の事も見ていての決断だったのだと、何とも言えない気持ちになりました。おばあさんの存在も大きかったと思うし、その大きな存在を失う恋文の心情がとても辛かった…。それ故に心が通じあった2人が幸せになれて本当に良かったとチクッと刺さる作品でした。
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