このレビューはネタバレを含みます▼
古い言い方かもしれませんが、例えるならベルタンがキャリアウーマンで、男に甘える女を馬鹿にしてるやたら上昇志向の強い女って感じです。まあそれは劣等感から来てるんだろうけど。女性を綺麗や可愛くする髪結いや仕立ての仕事してるのに、お姫様になりたいって言ってるお客のララを馬鹿にしてんのもなんだかなあ。それと勤めてる店に来たデュバリー夫人に「ダッサ」って口パクで言われて腹が立ったんだろうけど、「私は女で服は売らないわ」とか一応お客様として来てる相手によくまあ言えるなと。本当に仕事が出来る人ならそんな事言わないでしょう。
時代的に男性が有利で女性が不利なのは分かりますが、フェミニズムっぽい発言も鬱陶しく感じます。
後絵が下手なのか、人物を忠実に再現して描いてるのか分かりませんが美形がまったくいない。美形な人って言われてるマリーアントワネットの側仕えの女官やフェルゼンもえ?どこが?って思ったし、髪型やドレス、宝石も綺麗に見えない。そこが残念です。それとおまけマンガでアシスタントが雨の中捨てられた動物に見立てて作者が傘をさしながら歩いて来て拾ってあげるような表現も、上から目線て感じで好きではないです。